努力列なる岩場
だいじようぶそんなことより、気分は大丈夫なのか?ファンロンは心配そうに、起きあがろうとするエルザを押しとどめた。君は心臓が弱いんだ。走ったりしたらいけないって、何度言ったらわかるんだい?てんばエルザは微笑んだ。そうね、ごめんなさい。わたしって、気持ちだけは子供のころのお転婆のままなの僕らを追いかけてきてくれたんですね。ありがとう。でも、本当に大丈夫ですか?するどわたしはファンロンの後ろから呼びかけた。彼は鋭く振り返って、君らのせいだと冷たく言い捨てた。まあ、トニ。お願いだからそんな態度をとらないでちょうだい甘えるように彼の手を取りながラフまだシーツよりも白い顔をしている。さわエルザが倒れたとき、わたしたちが驚き騒ぐ声を聞きつけて飛び出してきたファンロンは、エルザと、ひと声叫んで彼女の名前を呼ぶなり、何のためらいも迷いもなく駆け寄って抱きあげ、工房のなかに運び込んだ。彼を追って、どさくさ綴れという感じで、わたしたちも工房に入った。でも、まもなくエルザが気づいて目を開くまで、ファンロンがそばに付き切りで、わたしたちはベッドに近寄ることさえできなかった。ささやがいだ同士なのね、きっとと、ミーナがわたしの耳元で蟻いた。